現在の日本の組み込み業界は惨憺たるもので、展示会でも台湾系x86組み込みボードしか展示されておらず、昔のように、半導体、開発ソフト、ICEなどの展示は皆無になってきた。なので、普通に組み込みをするのであれば、x86系で行くのが正しいと思う。
昔のように、国産のCPU(SoC)で組み込みボードを自社で開発すると言う時代ではなくなっていることは明白なんだけど、なんか寂しい・・・
じゃあ、どうする?
答えは中華SoCを使った組み込みLinux
でも、中華SoCはどうやって手に入れる?小ロットで手に入る?等の疑問が残ります。
まあ、そういうのは、需要さえあれば電子部品商社が何とかしてくれるわけで、先に需要を作らないと、ニワトリタマゴ状態になるだけだと思っています。
色々な、中華SoCがありますが、私が注目しているのはRockChipの一点張りです。本社・開発部門は中国の深圳にあります。製品としてはCortex-A8シングルコアのRK2918とCortex-A9デュアルコアのRK3066の2種のSoCが有名で、多数の中華PADに使用され、昨年だけで2,000万個、今年は4,000万個の出荷を予定しています。
このような中華SoCのターゲットはAndroidタブレットがメインでLinuxでの使用が想定されたおらず、X周りの2D、3Dのドライバーが無かったり、ビデオデコードのドライバーが用意されていないものが多いということがわかって来ました。
と言う事で、ググって調べた情報をメモ
Cortex-A8シングルコアのRK2918
に使われているVivante GC800 GPUのオープンソースドライバープロジェクト
RK2918以外のSoCでは、Marvell Armada 1500、Freescale i.MX6 などに使われています。
Etnaviv(etna_viv)
- Assembler and disassembler
- Command stream format
- Command stream interception
- Command stream dumper
- Replay test
- Vivante GPL kernel driver
- Envytools
GitHub:
https://github.com/laanwj/etna_viv
Cortex-A9デュアルコアのRK3066
に使われているご存知Mali-400 GPUのオープンソースドライバープリジェクト
RK3066以外のSoCでは、AMLogic 8726-M、Allwinner A10、ST-Ericsson Novathor、Samsung Exynos、Telechips 8902/8803などに使われています。
LIMA(Mailの逆w?)
- 現在は、中華PadでOpenGL ESのデモが動くまでの完成度
GITORIOUS:
https://gitorious.org/lima昨年のLinuxTag2012でのLIMAの解説とデモの動画